虚空

書評(ノンフィクション・実用)(移)

虫たちを通して描かれる、一流の社会批評『働かないアリに意義がある』

年齢を重ねてきて初めて見えてくるおかしみ、楽しみというものがある。 たとえばだが、動物の行動の面白みなんかは最たるものじゃないだろうか。 もちろん、ライオンのような派手派手しい動物のたけだけしさなんかは、子供の頃でも十分目を惹く。 だけど、...
コミック(ホラー・サスペンス)

ただ逃げるだけ、というシンプルイズベスト 『恐怖列車』の純粋な切迫感

「逃げる」という行為には、「相手に絶対にかなわない」という前提がある。 だからこそ、逃げるという行為には恐怖が付きまとう。 逃げ切れなかった場合、どう転んでも末期的な状況しか待っていないことが容易に予想できるからだ。 それだけに、多くのホ...
コミック・アニメ感想(恋愛・萌え)(移)

高木さんのギャルバージョン?『やんちゃギャルの安城さん』が何気に凄い件

ここ数年の萌え漫画の世界で影響力のあった作品と言えば、まず第一に挙げられるのが『からかい上手の高木さん』でしょう。 男子と女子の甘酸っぱいやりとりを描く作品はたくさんありますが、ギャグもこれといったストーリーもなしにそのやりとり「だけ」を主...
趣味の音楽(移)

2000年代のインディーズムーブメント・初音ミク

昔からなんだけれど、わたしはインディーズ系のそういう音楽に目がない。 売れ線を完全に無視した、好き放題やりましたというノリがたまらない。 もちろんいくらインディーズでも売れるに越したことはない。 それに、実際裏では色々思惑や戦略もあるんだろ...
コミック・アニメ感想(恋愛・萌え)(移)

艶やかさと羞恥のコントラスト『夜明け後の静』

恥じらいがなければお色気なんて感じない。 程度の差こそあれ、これは、男性向けのお色気を扱うあらゆる国産作品においての不文律でしょう。 大人向けでも羞恥モノがそれだけで一大ジャンルをなしていることを考えれば明らかです。 海外だとそもそもこうし...
小説(ホラー・サスペンス)

行き過ぎた合理性が生み出す絶対的悪意『クビシメロマンチスト』

ライトノベルというカテゴリは世間的に認知されてからまだそれほど長い歴史をもつわけではないけれど、その中でも出世頭の筆頭のひとりと言えるのが西尾維新氏だろう。 どちらかというとレーベル的にはノベルズ系が多いものの、ご本人の軽快な作風はまさにラ...
書評(フィクション・アート)(移)

まるで前衛小説!『占領都市』が描き出すカオス・ノワールとしての20世紀ニッポン

デヴィッド・ピース氏というと、ノワール小説作家としては独特の文体が特徴的ですが、もう一つ知られているのがその日本文学への入れ込みようです。 芥川龍之介をマイフェイバリットに挙げるってのも、国内作家ならともかく、海外作家としてはなかなか珍しい...
その他雑記エッセイ

破局の予感はどの程度当たるのか?

わたしの友人知人には、やたらに破局話が多い。 もちろん多いと言っても限度はあるけれど、それでも世間一般的の水準から言えばはるかに上だと思う。 これは今に始まったことじゃない。 わたしの友人は恋愛も早熟なタイプが多かったし、結婚も早かった。...
コミック・アニメ感想(恋愛・萌え)(移)

素朴な欲求にこたえる工芸品 『なんでここに先生が?』の職人芸

一般誌のお色気ものと成人向け直球作品というのは、似て非なるものです。 例外はありますが、基本的に成人向けというのは行くところまで行った行為そのものをモロに描くこと、それ自体が存在意義です。 一部、凝ったストーリーラインのある作品も存在はし...
書評(ノンフィクション・実用)(移)

ささやかな幸福のための実直人生論『幸せになる力』

ポジティブな人生論という奴がどうにも苦手だ。 根がネガティブな私は、文章の一つ一つになんとも名状しがたい抵抗感を感じてしまうからだ。 そんなにうまくいくわきゃないだろう、と。 クサいのはいいとしても、これだけはどうにも辛い。 とはいえ、敢...
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