「普通のファッションがそそる」という男性への対処法

せっかくおしゃれをしたのに、彼氏・もしくは意中の男性の反応が悪い。
気合を入れて準備した下着にも、なぜかリアクションが薄い…
筆者の周囲の女の子からたまに聞く愚痴なんですが、そういう時に意外に大きなウェイトを占めているのが男性のフェチ的な方向性です。

女性から見たら摩訶不思議かもしれない、男のあるフェチ的な傾向について、今日はかなーり下劣なスタイルで語ってみたいと思います。
…この話をリアルでした際の反応を見る限り、多くの女の子は内心では薄々わかってるだろうことなんですけどね。

勝負下着がまったく効かない男の実例

最初に、「男性のフェティシズム」を考える時、わたしが決まって思い出してしまう男の話をしておきましょう。
もう十年近く会っていませんが、その男は一種の下着フェチでした。

ただ、彼が特徴的なのは、こだわるのが下着のデザインなどではなく、材質だったことです。
ズバリ言うと、木綿。それが彼が女性の下着に求める唯一にして最大の要素でした。
わたし自身はどうせなら派手で光沢のある下着…シルクだったりポリエステルだったりの下着の方が好きなタチなので彼の嗜好はまったく共感できなかったんですが、そんなわたしに彼はたびたび熱く熱く語ったものです。

「下着はやっぱ木綿だよ。木綿以外は下着とは認めないね」
「えー、…そこまでのもんかよ?」
「わかってないな。あのいかにも毎日履く下着って感じがいいんじゃないか。特にグ●ゼの奴なんて最高だ」
「普通っぽいのがいいわけ?」
「それだけじゃないけどな。なんで▲▲ちゃん、わかってくれないかねぇ…」

▲▲ちゃんというのは、彼の当時の彼女さんです。
ハッキリとは言いませんでしたが、どうやら彼女は下着には凝るタイプのようで、かなり派手なやつを見せつけてくれていたようでした。
わたしからしたらうらやまし過ぎる話なんですが、それが彼にはいたくご不満だったようです。

「まあ、俺は彼女いないからわかんないけどさ。普通はおしゃれな下着の方が受けがいいんじゃないの?俺もそうだしさ」
「俗だなあ…お前、甘いんだよ!
そんなんだからバイ●グラ飲まないとダメなんだよ
さっさと女作ってグ●ゼの良さを肌で感じてみろ!」

何が甘いのかはまったく納得がいきませんでしたが、そんな彼の青年の主張を拝聴するたびに、わたしはああ、俺はどうやらフェチとしては薄いんだなあとと思ったものです。
俗物ですいません。
ただ、こういうところで俺の肉体的な問題を持ち出すのはやめて欲しいところでしたが。

「普通っぽさこそがそそる」という嗜好の普遍性

そんな彼の嗜好は結局最後まで理解することはできなかったんですが、素材云々やこだわりが尋常でなさすぎるところはともかく、「普通っぽいのがいい」という部分はある程度普遍性のある意見です。
というのは、木綿とかそういうのは横に置くとしても、いかにもイベントって感じの特別な服よりも、普段の姿だからこそ興奮するという意見は、男の間では決して少なくないからです。

 

これをわかりやすく示すのが、大人の男性向け映像作品(我ながらもって回った言い方ですが、まあそういうことです)によくある素人作品。
これらが人気があるのは、基本的には雰囲気的なもので、プロっぽくないのがいいという部分が大きいです。
要するに、「普通にその辺にいそうな女の子がこんなことまで!」というのがいい、という嗜好に応えた作品たちなんですが、この手の作品の中には演出としてファッション的に敢えて「洗練されてない」作品が結構あります。
そして、そこがいいという男性が、一定の割合、いるんですよね。

たとえば、某サイトで公開されている作品で、普段その手の映像業界でスタッフとして頑張っている女の子が女優がバックレた現場で代役を務める…というシリーズものがあります。
それ素人じゃないじゃん!と思われたと思いますが、ここが本作のヒネりが効いているところです。女の子が何者なのかというと、ADの女の子。つまり、普段は脇から見ているだけの立場です。そして、その相手を務める男優が素人の男性という、逆転の発想とでもいうべき代物なんですが、この女の子たちが見事なまでに素人作品の要件を満たしてるんです。

たどたどしい演技、そして完全に棒読みのセリフ(笑)。
もちろん「作品」である以上設定や演出ってものがありますから、実際の彼女が何者かは言うだけ野暮なんですが、ここで大きなポイントの一つになってるのが、ファッションなんですよ。

具体的には、白の、いかにも肉体労働にはピッタリのTシャツ、そしてGパン。
下着も、前述の木綿好きの彼の要望には添えない程度にはおしゃれですが、普段使いに毛が生えたような程度のかわいらしさ。
そして、そういう格好をした彼女の演技が、いかにもスタイリストによるファッションに身を包んだ一流女優の作品よりも支持を集めてしまったりするわけです。

もちろん雰囲気なんかも全部コミコミでの評価ですからファッションだけで売れたわけではないですが、それでも示唆されるものはあるんではないかと。

意外にラクな「普通っぽいのがそそる」男たちへの対処法

誤解してほしくないのは、こういう趣味を持った男性は、女性のおしゃれに関心がないというわけではないということです。
可愛らしい格好を見れば、やっぱり可愛らしいな、と好感はもちます。

ただ、そそるという意味合いだけでみるなら、この手の男性は、程度の差こそあれ、おしゃれな服や派手な下着に飽きやすい。
初見のときはともかくとして、二回三回と繰り返すうちに、みるみるリアクションが薄れていくはずです。

男性というのはどうやったって飽きる性質を持っていて、そこをどうやって乗り越えていくかは恋愛を長続きさせる上での一大テーマなわけですが、そういう問題以前に、こうした嗜好の奴のわかりやすさはすごいはずです。

ただ、逆に言えば、この手の嗜好を持った男性への対処法は、ある意味では女性にとっては気が楽なんではないでしょうか。
なにしろ、普通の格好をすればいい、というそれだけなんですから。

清潔感は大前提ですが、そこさえ満たしていれば、高価なブラウスも凝った、ちょっと無理しただけで破れかねないガーリーなスカートも不要です。
金もかかりません。それこそY社あたりのファストファッションでOK。

もし、さんざ凝ったファッションをしておしゃれをしてみても反応があまりよくない状態が続くなら、いっそのこと普段通りの飾らない恰好で彼を誘ってみてはいかがでしょうか。
それだけでも、食いつきがかなり変わるかもしれません。

ツボさえつかめれば、筆者みたいな変に凝った趣味を好む男よりも、ファッションを気にしなくていい分楽なスタイルで付き合えるんではないでしょうか。

ファッションはあくまでも恋愛の一要素

ただ、言うまでもないですが、恋愛は性格や好み、すべての相性が複雑に絡み合って成立するもの。その中で、性的な嗜好、それもファッションに関わるようなものは、恋愛の構成要素の中でも末端もいいところです。

服装へのリアクションの薄さは女性にとっては相当の不満なのはわかりますが、そこだけに拘り過ぎるとうまくいくものもうまくいかなくなりかねません。
特にファッションにこだわりのある女性にとってはきついでしょうが、長く付き合うんだったらさっさと「ああ、こういう奴なんだ」と割り切ってしまった方が早いでしょう。

また、仮にですが、もし反応の薄さで彼氏の好意に不安を感じている女性がいるようなら、一応書いておきます。

あなたの服の趣味が彼氏の嗜好に合わない、そそらない。それは事実かもしれません。けれど、仮にそうだとしても、たかだかそれだけのことで自分に好意を持ってくれている女性を切り捨てるような男は、そんなにはいません。
いるとしたら、そいつは相当のゲスです。

ファッションは一つの要素。それを踏まえた上で、バランスのとれた恋愛をしていきたいものです。
…恋愛にバランスっていうのも、なんか変なのは承知の上ですけどね。

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