帰京後はたまっていた作業が結構あり、バタバタしております。
とりあえずは年始一発目に更新された求人への応募と履歴書書き、出し忘れていた人への年賀状追加などなど。仕事をしている方からは「その程度でバタバタとか言うな!」と怒られそうですが。
とりあえず現在の懸念は、年末に面接してくれた企業から何の連絡もないことですが、これはもう待つしかないことなので、とりあえず無視。
最近は色々スキルも身につけなきゃなぁと思い、とりあえずは今まで使っていなかったPCのアプリケーションを練習したりもしています。それはそれで結構ためになるのですが、一方でこういう作業をやっていて思うのが、これまで使っていた基本ともいえるアプリケーションを思った以上に使いこなせていないことです。そんなわけで、今日は一日、マニュアルを読み直していました。
テキストエディタ、使ってますか?-メリットと意外な活用法-
さて、そんなPCアプリの中でも、基本中の基本のひとつにも関わらず、意外と使っていない人が多いのがテキストエディタです。具体的に名前を挙げるなら、Windowsに最初から入っている「メモ帳」などが代表格です。
これ、大体の人の反応としては「文字打つなら、Wordあるじゃん。なんでこんなソフトあるの?」といったところでしょう。実際、一見すれば文字を打つという点ではWordと変わりませんし、わざわざ使う意味が見いだせないのも無理はありません。
ただ、実はテキストエディタはその他のソフトにはない、独特のメリットがあるのです。
テキストエディタとはそもそも何なのか
まずテキストエディタというのが何なのかですが、もともとはプログラムを書くために用意されたソフト。見た目は「レイアウト機能のない文字入力ソフト」以上の印象はありませんが、文字情報以外の情報が一切含まれないファイルが作成できるのが特徴です。
WordにせよExcelにせよ、テキストエディタ以外のソフトでファイルを保存した場合、一見ただの文字情報に見えても、フォントや装飾など「保存したソフト特有の情報」をたくさん持っています。一見するとただの文字でも、その裏でたくさんの設定データがある状態で保管されてしまうのです。
その点、テキストエディタは単純に文字情報のみ。一見、単に機能が少ないように見えてしまう仕様ですが、実はこのことによって非常に大きな利点があります。
動作が軽く、安定している
多分、普通にPCを業務で使う方の場合はこれが一番大きなメリットでしょう。
よくofficeを使う方はわかると思いますが、WORDはとにかく落ちる。ちょっと固まるくらいならまだマシなうちで、完全にフリーズしてそれまでの作業が全部無駄になるということが少なくありません。
その点、テキストファイルはよほど無茶をしない限り、そうそう落ちることはありません。これは機能を制限している分、PCへの負荷が少ないためです。確かに装飾性などでは劣りますが、最初に下書きをメモ帳などで書いて一旦保存してからWORDにコピペして編集しなおすといったひと手間を踏んだ方が、よほど作業としては安定するはずです。
なお、文字情報以外が含まれないだけに、ファイルの容量が非常に軽いという点もメリットです。
文字列検索・置換など、操作性が意外に高い
意外な印象ですが、文字入力に絞っているだけに、テキストエディタはそれに関する限りにおいてはむしろワープロソフトなどよりも性能がいいです。
特に、特定の文字列を検索して一気に置換する機能などは、かなり重宝します。もちろんExcelなどにも同様の機能はあるにはありますが、ある程度以上の分量になると相当重いので、スムーズに作業を進めようと思ったら結局はテキストエディタで処理してしまった方が早いです。この辺はケースバイケースでしょうね。
汎用性が異常に高い(スキルアップにはむしろ必須)
入力した内容以上の文字情報を含まない。これは言い方を変えれば、どんなPC環境でも再生できるし、どんなアプリにも入力した内容をコピペできるという事を意味します。そのため、一度テキストファイルで下書きを作成してしまえば、メールにでも文書ファイルでも、とにかくなんにでも張り付けることができます。「雛形」としての使い勝手が恐ろしくいいのです。
また、もともとはプログラム言語を書くために創られたものだけに、単純な文字入力以外にもなんにでも使えます。例えば、ネットのサイトで使われるHTMLやCSSはすべてメモ帳で作ることが可能です。もちろん、本来の用途であるプログラム言語などは言うまでもなく、EXCELのマクロ作成の際にも使うことができます。
初歩的なアプリケーションでありながら、PCでのスキルアップを目指したいならむしろ必須の存在なのです。
CSVのExcel再生にも…文字コード設定で一気に作業が楽になる
文字コードとは、要は「PCが入力した文字をどう認識するか」というコードのことです。PCでの文字が関わるファイルには必須の設定だけに、テキストエディタには例外なく「文字コードの設定」というコマンドがあります。
もっとも、普通に事務作業などで使う場合にはまず意識することはないコマンドなのは間違いありません。それこそプログラムやHTML作成で使う方以外は触る機会さえほとんどないでしょう。ただ、使うシーンによっては絶大な威力を発揮することもあります。
一つ例を挙げると、「CSVファイルをEXCELで再生し、保存するとき」。
CSVファイルはよくネットデータの分析など幅広く使われるファイル形式ですが、そのままではEXCELでセルわけされていない(すべての列の情報が1つの列にまとまって生成されてしまう)状態で再生されてしまうことが往々にしてあります。
ただ、これは文字コードの認識がうまくいっていないために起こっているケースが実は大半です。CSVファイルにはtabなどの空白が使用されており、これが列の分かれ目を示すのですが、これがExcelでうまく認識できていないのが原因です。
解決手順は以下の通り。お手持ちのメモ帳で一度CSVファイルを再生し、上書き保存してみてください(事前にデータコピーするなどして、バックアップは必ず取っておいてくださいね)。それから改めてEXCELで再生すると、ほとんどのケースではちゃんと想定通り、各列にデータが分割された状態で再生されるはずです。
※テキストエディタ側の文字コード設定、Excel側の読み込み時の認識設定によって、結果は異なってきます。上記は、メモ帳・Excelともに特に設定をいじらず使った場合の例です。
筆者おすすめのテキストエディタ
上手く使えば非常に便利なテキストエディタ。それにも関わらず、正直使っている人はかなり少ないです。筆者の周辺を見ても、お世辞にもメジャーとは言えません。
これはWindows標準の「メモ帳」の印象がいくらなんでもしょぼいというのもあるでしょう。決して悪いソフトではないのですが、テキストエディタということを差っ引いても、機能があまりに行き届いていないというのは事実です。
ただ、裏を返せば、「メモ帳」以外のテキストエディタには、相当機能に工夫を凝らしたソフトが少なくないという事でもあります。軽く検索してみれば、フリーのソフトに限っても相当数のソフトが引っかかってくるはずです。
傾向としては、いずれも文字入力特化というのはまず前提ですが、その上で汎用的に使えるものと、特定の用途に特化したものがあります。また、単純に入力内容の見やすさなどに力点を置いたものも少なくありません。
筆者のおすすめは「Terapad」。フリーのテキストエディタの中でも非常にメジャーな部類のソフトに当たります。正直なところ、あまり特徴のあるソフトではないですが、逆にクセがないので、誰にでも使いやすいはずです。まずはこれを入り口に色々探してもらえれば、業務効率化など、様々な面で役にたつと思いますよ。