今に始まったことではないんですが、何故か私には、迷惑メールがやたらに届きます。とはいっても、アドレスの設定とか情報流出とかいったテクニカルな問題ではなく、もうちょっと直接的な心当たりが山ほどあるので、これはもう夏の日に突然に降りしきる夕立のようなものと思って、おとなしく『削除』ボタンを押しつづけるしかないのでしょう。夕立と違って、風流さが微塵もない分、余計にタチ悪いけど。
迷惑メールの業界変革?創意工夫のパターンを分類してみる
で、そんな迷惑メールも、数年前から結構技巧的というか、妙に趣向を凝らしたものが散見されるようになりまして。かの業界にも何か変革でも起こっているんでしょうか。
パターンは何種類かありますが、
①異様に長文である
容量が重く、受信料的につらい代物。大体が出会い系っぽい感じ。ディティールっつーか、シチュエーションがやたらに細かいものが多く、職業から現在の境遇、不満点を切々と語った挙句、最後に「あなたが欲しいの!!」で〆るのが定型パターン。
②バイト情報っぽい・・・
これも本文が長い。こちらは求人っぽい感じで、仕事内容・給与から待遇、大まかな職場エリア、職場の雰囲気と、大体普通のアルバイト誌やサイトに載ってそうな項目なんだけれど、とにかく一項目が長い。普通のバイト求人担当者にも、これくらいの情熱を持っていただきたい、と思うくらい、長い。〆方は①とあまりかわらない。
③タイトルインパクト
とにかくメールの件名のインパクトで押しまくるパターン。中身に関しては落差が激しい。コミックとかが出典となっているパターンのものがよくあり、ヒロイン役のキャラ名がエジキになっていたりする。要はコミックのキャラを押し倒すっぽいタイトルをつけて、「あなたも主人公になれる!!」ってこと・・・なんでしょうね。
どのパターンにしても即削除なのは変わんないんですが、その表現技法の追求っぷりは凄い。色々工夫してるのが伝わってきます。
うちなんて技術皆無のヘボブログだけに、その点についてだけは感服する所なわけです。送信手法の方は全く同意できませんが。
迷惑メールは「広告」である
で、何で唐突に迷惑メールの話かといいますと、つい先日金儲け系のメールが届きまして。当然ながら見たこともない送信元で、女の子っぽい語り口。曰く「あなたにはできる、絶対できる(そのためにはウチのノウハウが必要よ☆)」みたいな文面。要はよくある勧誘とかと大差ないような内容だったんですが。
癒されてしまった。
どうも私は疲れているんでしょうか。でも、表現技法を追求していくと、こういうレベルにまで達するというのは、迷惑メールでも同じなんでしょうね。うさん臭さはともかくとして、迷惑メールというのは広告の一種と言えなくもありません。そして、広告である限りはユーザーに「突き刺さる」表現を追求する必要があります。そういう意味では、業界はその後も着々と進歩を遂げているようです。
遂げた結果どういうことになるのかは、あまり想像したくねえけどな。