コミック(その他70~90年代作品)

特攻天女(みさき速)感想 ヤンキー漫画の枠を越えた、罪と報いの果て

バトルもので定番の展開のひとつが、 「悪役が改心して仲間になる」 というものです。 ただ、冷静に考えてみると これほど無理のある展開もありません。 それまでひたすら凶暴さ・凶悪さを 強調されていた相手が、 突然善人にな...
ゲーム・スマホアプリ

勇士の紋章 ディープダンジョンⅡ(FCディスク)感想 全体に満ちる不吉さの根源

ゲームにおいて、BGMの果たす役割がいかに大きいかは 今さら語るまでもないでしょう。 もちろん、ゲームというメディアはシステム・シナリオ・ グラフィックなどが相乗効果を発揮することで成立する 一種の総合エンタメという面が強いため...
コミック(その他70~90年代作品)

熱笑!花沢高校(どおくまん)感想 古臭いからこそ描きえた圧倒的迫力

娯楽作品には、時の経過によって古びてしまう作品とそうでない普遍的な作品があります。 マンガの場合はそれが特に顕著で、 描かれた時代の空気や流行りを反映していればいるほど、 その古び方も激しくなってしまう傾向があります。 あくまで...
コミック(その他70~90年代作品)

『右曲がりのダンディー』レビュー 幸福な時代が生んだ、軽薄の思想

労働市場において非正規雇用が半数弱を占め、 正社員という身分が一種のステータスとなってしまった今では 信じがたいことだけれど、かつて日本には 「サラリーマンなんてダサい」 とされた時代が確かにあった。 実際、親世代の方...
ゲーム・スマホアプリ

『シルバー事件25区』感想 前作と真逆の異様なテイスト

人一人の影響力は小さい。 一介の市民が社会全体に対して影響力を及ぼせることなど、ほとんどないと言っていい。 ただ、社会に対してはそうであっても、これが個人の日常レベルだと話は全く変わってくる。 周囲を見渡してみてほしい。 ある人...
受験・資格・自己啓発

確率はどこまで当てになるのか 成功率に拘ることの危険性

わたしは確率というやつをあまり信用していない。 スマホゲーにおけるガチャの排出確率なんてのは最たるものだけれど、 仕事・投資から試験の合格率に至るまで 確率が示されるあらゆる場面において 「ホントかよ?」と疑いを持ってしまう。 レ...
ゲーム・スマホアプリ

『ウィザードリィエクス』感想 国産Wizきっての異色作の本質

もう15年以上前のことになる。GWだった。 その年のGWは晴れの日も多くて、青空が爽やかな気持ちのいいお休み。 レジャーにはうってつけだったから、 世間は旅行や、そこまでいかなくてもお出かけにいそしんでいた。 GWを丸々潰させた思い...
ゲーム・スマホアプリ

管理社会の暴力と美学 PS『シルバー事件』レビュー

数あるゲームジャンルの中でも、アドベンチャーゲームほどストーリーにすべてを依存するジャンルはありません。やることがストーリーを追う事のみである以上、その出来以外に評価を決めるポイントが存在しないのですから。 もちろんBGMやグラフィックな...
ゲーム・スマホアプリ

ディスコミュニケーションの最果て『ムーンライトシンドローム』感想

他人とのコミュニケーションというのは、それぞれの立ち位置や主張、言い方などによって快感も不快感も伴う複雑なものです。 ただ、それ以前の問題として、コミュニケーションそのものが成立するための大前提があります。 それは双方が相手に「伝える」...
ゲーム・スマホアプリ

シリーズ屈指の理不尽さとホラー性『ドラキュラⅡ-呪いの封印』感想

悪魔城ドラキュラシリーズというと、 ファミコン初期からコナミの看板の一つを長らく張っているタイトルです。 このシリーズ、近年の作品だと探索型のイメージが強いですが、 初期からのファンの方にはステージクリア型アクションとしての 印...
タイトルとURLをコピーしました