コミック(その他70~90年代作品) 幸せのひこうき雲(安達哲)感想 ド外れた描写力で描かれる心の切迫感 現在では『バカ姉弟』でのほのぼのしたイメージが 広く知られる形になった漫画家・安達哲氏ですが、 90年代あたりの氏のイメージは 青春のモヤモヤ加減を容赦なく描く エッジの効きまくった作家というものでした。 その筋での評価の高さ... 2020.06.17 コミック(その他70~90年代作品)
コミック(ホラー・サスペンス) 闇金ウシジマくん(真鍋昌平)レビュー 金融ものでは異色の「怖さ」の根源 『闇金ウシジマくん』といえば、 言うまでもなくアウトロー・ピカレスク系の作品としては トップクラスの知名度を誇る作品です。 序盤・中盤では 超暴利の闇金融「カウカウファイナンス」の顧客たちの転落ドラマ、 終盤ではウシジマ自身と... 2020.06.16 コミック(ホラー・サスペンス)
コミック(ホラー・サスペンス) 支配者の黄昏(奥瀬サキ)感想 桃太郎と鬼たちはどこへいくのか 「人間ほどたくましくしたたかな生物はいない」 人間という生き物を考えるうえで、 この見方自体は、万人が認めるところでしょう。 ただ、肯定的にとるか、否定的にとるかで 見事に正反対の意味になってしまうというだけです。 肯定的... 2020.06.15 コミック(ホラー・サスペンス)
コミック(ホラー・サスペンス) 怪談人間時計(徳南晴一郎)感想 読者の感覚さえ狂わせる曰くつきの奇書 レトロな漫画文化を語る上で欠かせないのが貸本漫画です。 もっとも、今となっては時代を感じさせるものばかりで、 マニア以外には古書的な価値くらいしか見いだせないでしょうが、 この世界から水木しげる氏や池上遼一氏などが巣立っており、 ... 2020.06.14 コミック(ホラー・サスペンス)
コミック(ホラー・サスペンス) アングラ文化の必須科目!「比較的」初心者向け丸尾末広オリジナル作4選 2000年代になって突然、江戸川乱歩や夢野久作のコミック化で 注目を浴びたのが、グロテスクな作風で 80年代アングラ漫画の世界を一世風靡した丸尾末広氏です。 この漫画化は元々コミックビーム(エンターブレイン・当時)が仕掛けた企画で... 2020.06.14 コミック(ホラー・サスペンス)
コミック(その他70~90年代作品) 特攻天女(みさき速)感想 ヤンキー漫画の枠を越えた、罪と報いの果て バトルもので定番の展開のひとつが、 「悪役が改心して仲間になる」 というものです。 ただ、冷静に考えてみると これほど無理のある展開もありません。 それまでひたすら凶暴さ・凶悪さを 強調されていた相手が、 突然善人にな... 2020.06.13 コミック(その他70~90年代作品)
ゲーム・スマホアプリ 勇士の紋章 ディープダンジョンⅡ(FCディスク)感想 全体に満ちる不吉さの根源 ゲームにおいて、BGMの果たす役割がいかに大きいかは 今さら語るまでもないでしょう。 もちろん、ゲームというメディアはシステム・シナリオ・ グラフィックなどが相乗効果を発揮することで成立する 一種の総合エンタメという面が強いため... 2020.06.11 ゲーム・スマホアプリ
コミック(その他70~90年代作品) 熱笑!花沢高校(どおくまん)感想 古臭いからこそ描きえた圧倒的迫力 娯楽作品には、時の経過によって古びてしまう作品とそうでない普遍的な作品があります。 マンガの場合はそれが特に顕著で、 描かれた時代の空気や流行りを反映していればいるほど、 その古び方も激しくなってしまう傾向があります。 あくまで... 2020.06.10 コミック(その他70~90年代作品)
コミック(その他70~90年代作品) 『右曲がりのダンディー』レビュー 幸福な時代が生んだ、軽薄の思想 労働市場において非正規雇用が半数弱を占め、 正社員という身分が一種のステータスとなってしまった今では 信じがたいことだけれど、かつて日本には 「サラリーマンなんてダサい」 とされた時代が確かにあった。 実際、親世代の方... 2020.06.10 コミック(その他70~90年代作品)
ゲーム・スマホアプリ 『シルバー事件25区』感想 前作と真逆の異様なテイスト 人一人の影響力は小さい。 一介の市民が社会全体に対して影響力を及ぼせることなど、ほとんどないと言っていい。 ただ、社会に対してはそうであっても、これが個人の日常レベルだと話は全く変わってくる。 周囲を見渡してみてほしい。 ある人... 2020.06.10 ゲーム・スマホアプリ