コミック(ホラー・サスペンス) 闇金ウシジマくん(真鍋昌平)レビュー 金融ものでは異色の「怖さ」の根源 『闇金ウシジマくん』といえば、 言うまでもなくアウトロー・ピカレスク系の作品としては トップクラスの知名度を誇る作品です。 序盤・中盤では 超暴利の闇金融「カウカウファイナンス」の顧客たちの転落ドラマ、 終盤ではウシジマ自身と... 2020.06.16 コミック(ホラー・サスペンス)
コミック(ホラー・サスペンス) 支配者の黄昏(奥瀬サキ)感想 桃太郎と鬼たちはどこへいくのか 「人間ほどたくましくしたたかな生物はいない」 人間という生き物を考えるうえで、 この見方自体は、万人が認めるところでしょう。 ただ、肯定的にとるか、否定的にとるかで 見事に正反対の意味になってしまうというだけです。 肯定的... 2020.06.15 コミック(ホラー・サスペンス)
コミック(ホラー・サスペンス) 怪談人間時計(徳南晴一郎)感想 読者の感覚さえ狂わせる曰くつきの奇書 レトロな漫画文化を語る上で欠かせないのが貸本漫画です。 もっとも、今となっては時代を感じさせるものばかりで、 マニア以外には古書的な価値くらいしか見いだせないでしょうが、 この世界から水木しげる氏や池上遼一氏などが巣立っており、 ... 2020.06.14 コミック(ホラー・サスペンス)
コミック(ホラー・サスペンス) アングラ文化の必須科目!「比較的」初心者向け丸尾末広オリジナル作4選 2000年代になって突然、江戸川乱歩や夢野久作のコミック化で 注目を浴びたのが、グロテスクな作風で 80年代アングラ漫画の世界を一世風靡した丸尾末広氏です。 この漫画化は元々コミックビーム(エンターブレイン・当時)が仕掛けた企画で... 2020.06.14 コミック(ホラー・サスペンス)
コミック(ホラー・サスペンス) ただ逃げるだけ、というシンプルイズベスト 『恐怖列車』の純粋な切迫感 「逃げる」という行為には、「相手に絶対にかなわない」という前提がある。 だからこそ、逃げるという行為には恐怖が付きまとう。 逃げ切れなかった場合、どう転んでも末期的な状況しか待っていないことが容易に予想できるからだ。 それだけに、多くのホ... 2018.09.15 コミック(ホラー・サスペンス)
コミック(ホラー・サスペンス) 怪談の気持ち悪い部分を凝縮した傑作『亡霊学級』 和製ホラーと言えば、まず思い浮かぶのは「怪談」だろう。 古くは上田秋成の「雨月物語」などにはじまるこの形式は、物語構造こそシンプルですが、それゆえのストレートな怖さがある。 そして、なにより独特の湿っぽさ。その雰囲気は、海外的な大胆なホラー... 2018.09.09 コミック(ホラー・サスペンス)
コミック(ホラー・サスペンス) バッドエンドだからこそのホラー性『恐怖新聞』 一般小説や青年漫画と少年マンガとの一番の違いは、鬼門になる要素が多いこと。 その最たるものが、バッドエンドだろう。 表現上の成約はもちろんだけど、少年マンガではどうしても爽快感がある方がウケやすいのは事実で、よっぽどバッドエンドになる必然... 2018.09.08 コミック(ホラー・サスペンス)
コミック(ホラー・サスペンス) ネガティブな主観の泥沼『ヒミズ』 ネガティブ思考というのは比喩でなく泥沼のようなものだ。 最初のきっかけは、ほんの些細な落ち込み。一瞬で終わるはずの、ただの落ち込みに過ぎない。 けれど、それを繰り返すたびに、そうした負の思考は習慣化されていく。 そして、本人さえ気が付かな... 2018.09.07 コミック(ホラー・サスペンス)
コミック(ホラー・サスペンス) 猛烈な毒性!ブラックユーモアコミックのオリジン『黒ベエ』 初期作品、あるいは、連載ものの第一話など「最初に描く作品」というのは、まだ作風が固まっていて不安定な面があるのが常だけれど、その反面、インパクトは同じ作者の後発のものに比べてもはるかに大きいことが多い。 これは、読者へのインパクトなどの現実... 2018.09.05 コミック(ホラー・サスペンス)
コミック(ホラー・サスペンス) 圧倒的な負の群像劇『ミスミソウ』はホラーとしてはどうなのか 作品のジャンル分けなんて不毛な行為だけれど、それでもこれはなんか違うと感じたことのある人は多いと思う。 例えば、ホラーというジャンルなら、やっぱり恐怖感をある程度は煽ってくれる内容でないと、あまり「ホラー」という感じはしないだろう。 いくら... 2018.08.29 コミック(ホラー・サスペンス)