コミック(トキワ荘の巨匠) パニックホラーの大前提を破壊する!藤子・F謹製吸血鬼SFの逆転性 最近、萌え漫画界隈でよくモンスターを主役や準主役にした作品が多い。 単にモンスターの意外にかわいらしい一面を押し出して愛でるだけの山なしオチなしの作品も多いけれど、それぞれのモンスターなりの生活事情が垣間見えるところはちょっと気に入っている... 2018.08.30 コミック(トキワ荘の巨匠)
コミック(トキワ荘の巨匠) 『サンプルAとB』シェークスピアの古典をSFに?宇宙人が人間にみたもの 子供の頃、確か投稿系の文集か何かだったと思うんですけど、あれから数十年たっても印象に残っている文章があります。 内容はゴキブリの視点での人間観察。もちろん子供の文章だから視点も素朴だし、語り口も捻りのないストレートな文明批評です。 でも、そ... 2018.08.28 コミック(トキワ荘の巨匠)
コミック(トキワ荘の巨匠) 別の選択肢を選んでいたら、という見果てぬ願望『パラレル同窓会』 ドラえもんを見るまでもなく、藤子・F・不二雄という漫画家を語るうえで、タイムトラベルという題材が作劇の上でひとつの大きなテーマになっていたことは間違いないでしょう。 そこに通底して見られるのは、「あの時ああしていればよかった」「こうしていれ... 2018.08.27 コミック(トキワ荘の巨匠)
コミック(トキワ荘の巨匠) 愛情は本当に不滅か?怒り新党を凍らせた悪意の名作『間引き』 「間引き」というタイトルからして不吉なこの作品は、は2013年のTV番組「怒り新党」の「3大藤子Fらしからぬ作品」特集でトリを飾って有名になりました。 もっとも、元々藤子SFファンだった方々の中では、このセレクトは意外だったようです。 とい... 2018.08.26 コミック(トキワ荘の巨匠)
コミック(トキワ荘の巨匠) 『ミノタウロスの皿』に見る相互理解の困難さ 自分と価値観の違う人の考えていることを理解する。 口でいうと簡単だけれど、これほど難しいこともそうそうない。 なんせ、自分にとっての価値観なんて、そうそう変わるもんじゃない。 いくら他人の言うことが正しかろうが説得力があろうが、あんまり関係... 2018.08.25 コミック(トキワ荘の巨匠)
コミック(トキワ荘の巨匠) 日常的ディストピアの不穏『定年退食』 藤子・F氏のSF作品には「未来を予見した」と言われるものが少なくありませんが、その中でも老人問題をモロに扱ったことで有名な作品がこの「定年退食」。人口ピラミッドのアンバランスさがいよいよ本格的に問題として語られながらも、何ら有効な手立てが打... 2018.08.24 コミック(トキワ荘の巨匠)