コミック(その他70~90年代作品)

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英雄譚の裏側に見えるもの 銀河戦国群雄伝ライ(真鍋譲治)感想

悪そうなやつが善行をすると普通以上にいい奴っぽく見えるというのはよく言われることですが、逆に、見た目いい奴っぽい人間が悪行を働くと、実際以上に悪く見える。 実際にはそこまで単純ではない面はあるにせよ、これは真理です。 これは漫画...
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ウダウダやってるヒマはねェ!(米原秀幸)感想 過激な物語と相反する清涼感

少年誌・青年誌を問わず男性向けマンガ誌の定番の一つである、 ヤンキーやチーマーなどを主役とした不良もの。 このジャンルならではの特性が、 他のジャンルの要素を物語の一要素として 違和感なく取り込みやすいという点です。 不良モノとい...
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幸せのひこうき雲(安達哲)感想 ド外れた描写力で描かれる心の切迫感

現在では『バカ姉弟』でのほのぼのしたイメージが 広く知られる形になった漫画家・安達哲氏ですが、 90年代あたりの氏のイメージは 青春のモヤモヤ加減を容赦なく描く エッジの効きまくった作家というものでした。 その筋での評価の高さ...
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特攻天女(みさき速)感想 ヤンキー漫画の枠を越えた、罪と報いの果て

バトルもので定番の展開のひとつが、 「悪役が改心して仲間になる」 というものです。 ただ、冷静に考えてみると これほど無理のある展開もありません。 それまでひたすら凶暴さ・凶悪さを 強調されていた相手が、 突然善人にな...
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熱笑!花沢高校(どおくまん)感想 古臭いからこそ描きえた圧倒的迫力

娯楽作品には、時の経過によって古びてしまう作品とそうでない普遍的な作品があります。 マンガの場合はそれが特に顕著で、 描かれた時代の空気や流行りを反映していればいるほど、 その古び方も激しくなってしまう傾向があります。 あくまで...
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『右曲がりのダンディー』レビュー 幸福な時代が生んだ、軽薄の思想

労働市場において非正規雇用が半数弱を占め、 正社員という身分が一種のステータスとなってしまった今では 信じがたいことだけれど、かつて日本には 「サラリーマンなんてダサい」 とされた時代が確かにあった。 実際、親世代の方...
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限界を振り切った先の真摯な哲学『デビルマン』

面白さに関わらず、どうしても感覚的に抵抗のある作家さんというのが誰でも一人はいるのではないでしょうか。 別につまらないわけではない。それどころか、客観的に見れば面白さは十分にわかる。 それにも関わらず、なぜかいちいち抵抗感を感じてしまう作家...
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少年誌で大人向け作品をやるには?ヒット作『CityHunter』にみる苦悩の軌跡

「コブラ」の記事でもお話したように、80年代のジャンプには、少年向けの枠からいささか外れた、大人向けのヒット作もそれなりの数存在していました。 中にはマイナーなまま終わった作品もありますが、その当時のジャンプという雑誌が非常に受け口の広い環...
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少年誌らしくない少年マンガの草分け 寺沢武一『コブラ』

週刊少年ジャンプ。 漫画好きで、この雑誌に一度もご縁がなかったという人はまずいないでしょう。 ランキングシステムに代表される徹底した編集方針には賛否両論あるものの、国民的な名作・人気作をここまで多数、一つの雑誌が世に送り出したというだけでも...
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一周回って新鮮!秋本治氏のオールド・ストロングスタイル

数年前の『こち亀』終了後、秋本治氏の作風の広さに驚いた方は多かったんじゃないでしょうか。 特に『BLACKTIGER』などは、人死にまくり、爆破しまくりのガンアクションで、驚きをもって迎えられました。 破天荒さが影を潜めてからの『こち亀』が...
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