連休中日の結婚式は迷惑?可能なら避けるべき日取りや代替策

最近、知人の結婚が続いています。私自身は独身なのですが、ああいう場は結構好きです。会場一杯がおめでたい雰囲気でいっぱいなので、こっちも何となく華やかな気分になれるので。

結婚式の日取りは悩みどころ

さて、結婚式に出席する立場としては、ああめでたいと言っていればいいのですが、挙げる側はめでたいだけでもありません。結婚式当日は純粋に感動すればいいとしても、挙げるまでが大変なのが実際のところです。

その中でも特に気をつかうポイントが、結婚式の日取りです。縁起のいい悪いは気にしないカップルも多いので取りあえず置いておきますが、いつなら出席者が喜んで来てくれるのか、というのは悩ましいところです。

連休中日は迷惑、という現実

まず避けた方が無難なのが、連休に絡む日です(ちなみにこれを書いているのがまさに連休中です)。理由はご想像の通り、連休は旅行など、通常の休みではできない予定を入れる方が圧倒的に多いためです。今は予定がないにしても、いざとなったら動けるよう、あまりガッチリした予定は組み込みたくないというのが本音でしょう。

特に連休中日は、休みをど真ん中で分断することになってしまいますから、迷惑と思われる可能性はかなり高いと考えた方が無難です。

連休中日以外でできるなら避けたい日取り

ここで、連休中日以外の避けたい日取りについてもまとめておきましょう。
具体的には下記のとおりです。

  • 大型連休全般(GW/お盆/年末年始など)
  • 年度末や半期末の時期
  • 日曜、もしくは連休最終日の夜

まず、語るまでもないのが大型連休です。前述の通り、連休には旅行などの予定を入れる方が多いですが、大型連休の場合はそれに加えてさらに帰省など家族がらみの用事が入ってきますから、いくら親しい相手でも調整がつかなくなる恐れは十分あります。

さらに、招待される側の立場からすれば、これらの時期は交通費も宿泊費も跳ね上がりますから、いいことはなにもありません。ただし、これにもひとつだけ例外があり、初めから親族中心で開催する場合は、一転して都合のいい日程になりえます。

次の年度末や半期末については、いわゆる会社の繁忙期に当たるため。もちろん出席者がたまたま自由がききやすい職場ならいいのですが、全員がそうということはなかなかあり得ないでしょう。

さらに、日曜や連休最終日の夜。これは、翌日が仕事ということで出席者も無理ができないというのが背景にあります。

ただ、筆者の周囲をみる限り、多少早めの時間で開催する方はそれなりにいたので、時間帯に気をつけさえすれば検討してみる余地はあります。また、招待する相手が接客業など、むしろ平日に休みがとりやすい職種の方が中心なら、影響は比較的少ないかもしれません。

時間帯や季節にも注意が必要

そのほか、日取りに関わらず、極端に早すぎたり遅すぎたりする時刻は避けるべきと言われています。

また、上記の日程ほどではないにせよ、盲点になりうるのが季節的な問題。梅雨や真夏・真冬などはあまり歓迎されない傾向にあります。ジューンブライドなどを考えると意外ですが、これについては予定の問題ではなく、純粋に気候が極端なため、出席者がつらいという話です。

もっとも、新郎新婦側としても、屋外での催しは避けざるを得ないため、制約が多くなるという点では決してベストな環境とはとは言いづらいでしょう。

ベストな日取りは実質困難!取りうる手段はあるのか

これらをまとめて一般的にベストな日を考えるなら、季節は春か秋、かつ連休や繁忙期を避けた通常の週末。二次会への出席率も考えるなら、土曜日が最高ということになるでしょう。もし縁起を気にするのであれば、候補日はさらに限られます。

全ての条件を満たすことはそもそも可能なのか?

とはいえ、実際問題、上のような日取りで結婚式を挙げるカップルがどれだけいるかは疑問です。

結婚式の日取りは、予算なども考えつつ優先順位を決めて、捨てられる要素は捨てるのが普通です。ベストな日であればあるほど予算は上がっていきますし、それ以前になかなか予約が取れません。第一、出席者のことばかり考えていると、肝心のお二人や親族の方の予定がつかなくなってしまいます。

妥協とは言っても絶対にどうしようもない点はありますから、結果的に結婚式が連休中になってしまうことも起こりえます(ただし、式場側が空いている日を埋めようと、他の日が空いているにもかかわらず、敢えて連休中日を薦めてくるケースがありますので注意)。

いっそレストランウェディングや古民家ウェディングも検討してみる

では、日取り決めの雲行きが怪しくなってきた場合、代替策はないのでしょうか。

根本的なところになりますが、日取りを決める前に選択肢として考えてほしいのが、「結婚式場」にこだわらないという方法です。

日取りの決定要素として一番大きいのは、だいたいの場合予算や会場の空き具合です。もちろん、当のお二人や親族の予定がその日しか空かないというなら話は別ですが、そこまで限定された条件になることは少ないでしょう。

それなら、いっそ結婚式場ではなく、レストランウェディングなどに選択肢を広げてみてはどうでしょうか。結婚式場の絡みがあるからこそ予算などの問題が出てくるわけで、最初からレストランだけでやってもいいと割り切れば、これらの問題はほとんどクリアできます。

最近ではレストランだけでなく、古民家ウェディングという方法もあります。こちらは現状ではかなり変わり種ではありますが、温かみのある雰囲気が特徴なので、むしろある意味でかしこまった普通の結婚式よりもしっくりくる方もいるはずです。

もちろん、「絶対に結婚式場で挙式を」という思いが強いのであれば、それを曲げるべきではありません。それに、確かに、結婚式場でちゃんと挙式をやるのに比べると、どうやっても「儀式」としての厳かさには欠けます。

けれど、なんとなく流れで結婚式場での挙式を考えているような状態なら、検討の余地はあります。もし厳かさよりも「みんなに祝って欲しい」という思いの方が強いのであれば、レストランウェディングでも十分実現できるのですから。

一度二人で意思を確認し合うことは大前提ですが、考えてみる価値は十分にあるのではないでしょうか。

日程の最終決定時に最低限考えておくべき要素

色々な可能性を検討した結果、最終的にこれら不都合な日取りになる可能性が高くなってきた。これ自体は仕方がないことです。

ただ、そうなった場合に、最低限考えるべき要素は何でしょうか。

それは、出席者の中でもこの人にだけは絶対出席してほしい、という方がいるかです。そうした方がいるのであれば、まず大前提として、その方が都合がつくか、ということ。つまり、特定の人を優先して日取りを決める、ということです。

嫌な言い方をすればゲストに優先順位をつけるということになりますが、この際仕方がないと割り切りましょう。一時的な後味の悪さよりも、そんなに大切な方が出席できない方が、後々よほど尾を引くはずです。

連休中日の場合の対応と、忘れてはいけないこと

連休中(特に連休中日や大型連休)の挙式になってしまった場合の対応ですが、誠心誠意の対応が全てです。日取りは動かしようがないのですから、せめて連休中でゴメン!という気持ちを表す挨拶を出すことです。これなら、相手もそう悪い気はしないでしょう。

また、せめてもの対策として、連絡は一般的な結婚式よりも早めにすること。この場合、早すぎるということはありません。日程が確定した時点で流してしまうことです。連絡が早ければ調整のしようもあったのに…という方は一定の割合でいますから、逆にいえば連絡さえ早ければ、思ったよりはいい反応が返ってくることもあり得ます。

ただ、心理的なところはさておき、予定の関係から、出席率が下がるかもしれないのはやむを得ないです。ですから、そこは最初から割り切ることをお薦めします。来席者が確定した段階で、来てくれる人と一緒に最高の結婚式にすることに頭を切り替えましょう。

結婚式で一番大事なのは、あくまでもお二人が幸せにその日を迎えること、そして、式を最高の形で終えることなのですから。

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