氷柱の隠れ名所、秩父路三大氷柱 

冬の景勝地というと、どうしても
東北地方や北海道を連想してしまいがちですが、
関東地方の埼玉県にも意外な冬の名所があります。
秩父地域の氷柱(つらら)です。

秩父自体は観光でよく使われるエリアですが、
氷柱については、思いのほか知られていません。
もっとも、最近では一気に知名度があがり、
近隣の道路が渋滞するくらいになっています。
今年(2014年)は大雪のために見学が終了してしまいましたが、
来年度以降のご参考にご紹介しておきます。
一見の価値はありますよ。

三十槌の氷柱

秩父地域の氷柱として、まず第一に挙げられるのが
ここ「三十槌の氷柱」です。
「みそつちのつらら」と読みます。

自然の氷柱と人口氷柱がありますが、
いずれも見れば呑み込まれるような迫力を持っています。
自然氷柱については、岩から湧き出た水が凍りついて
形成されるもので、まさに自然のアートというべきものです。

例年、1月後半から2月半ばまでの日没後の一定時間のみ
ライトアップされることが定番になっています。
ライトアップされた氷柱は幻想的で、
そのまま見るのとはまた違った雰囲気が楽しめます。

尾ノ内渓谷の氷柱

もうひとつ有名なのが、尾ノ内渓谷の氷柱
こちらは人口の氷柱ですが、吊り橋から見られる斜面一帯に
氷柱が広がっている風景には、つい言葉を飲んでしまいます。

この付近は原生林が多く、シャクナゲ園などが点在しているために、
季節によっては花の名所となるエリアです。
また、トレッキングコースとしても有名です。
氷柱は、渓谷の山の斜面に噴水することにより
作り上げられたものです。

こちらもライトアップされますが、
三十槌の氷柱よりも曜日がかなり限定されます。
2014年度は土曜日のみでした。

あしがくぼの氷柱

横瀬町に今年(2014年)からオープンした人工氷柱が、
あしがくぼの氷柱」です。
前出の2つに比べると知名度は落ちますが、
氷が結晶して華のように点在する光景が見どころです。

地元では、以上の3つを合わせて、
秩父路三大氷柱としてPRしているようです。

秩父の氷柱の見ごろはいつ?

氷柱の見ごろは2月初旬ごろが多いようですが、
これは当然年ごとの気候で変わってきます。

過去には暖冬のために
まったく氷柱ができなかった年もありました。
また、いっぽうで氷柱ができるときは
1月中旬前後には8~9割の大きさになることが多いようです。

このため、見に行く場合には、
ある程度訪問日に幅をもたせておいた方がいいと思います。
逆に今年のように、大雪で
観覧自体中止になってしまう可能性もありますしね。

何分自然の要素が絡むことですし、
ライトアップの日程や時間帯なども含めて、
事前に状況を地元の観光協会に確認しておいた方が無難でしょう。

足元と気温には万全の注意を

また、このエリアは関東とは言っても山岳地ですから、
とにかく寒い上に凍結箇所が多いです。

万全の防寒はもちろんですが、
かなり滑りやすいので、靴は滑りにくいものを。
その上で、注意して歩くことをお薦めします。
自家用車で行く場合はスタッドレスタイヤの装備必須です。

また、暗くなってからのことも考えると、
懐中電灯も用意しておいた方がいいでしょう。

以上のような準備の必要はあるものの、
一見の価値はある壮大な氷柱群です。
機会があれば是非一度ご観覧を。

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