今日はバレンタインです。
昨日あたりはチョコショップは大混雑だったでしょうね。
さて、本命の男性には手作りで!と思った女性は
今年も多かったことと思いますが、
問題はどこから手作りするかです。
どうせなら一番最初から手作りしたい!という方も
もしかしたらいるかもしれません。
ここでは、チョコレートの大元、カカオ豆からの種類と、
バレンタインでの使い勝手についてまとめていきます。
来年の参考にしていただければ。
…最初に結論から書いてしまうと、
「やめといた方がいいよ」ということなんですが。
風味も大きく異なる、カカオ豆の種類
まず、カカオ豆の種類をざっと説明します。
・フォラステロ種
苦味の強さが特徴の品種。
元々は南アメリカ原産、現在の主な産出地はガーナ、コートジボワールなどが有名です。
産出量が多いうえに安いことから主流となっています。
なお、派生種として、突然変異種のアリバ種があります。
こちらはエクアドル産で、特有の渋みを持っています。
フォラステロ種とまとめて語られる場合には、
フォラステロの最高級種とされます。
・クリオロ種
フォラステロ種とは対照的に、苦味が少ないのが特徴。
カカオ豆のなかでも大元になったと思われる種です。
ベネズエラ、メキシコなど南米で栽培されていますが、
虫などに弱い性質から現在では稀少。
・トリニタリオ種
トリニダード島原産のハイブリッド種。
上記クリオロ種とフォラステロ種を交配させたもので、
双方の特徴を受け継いでいます。
品質はいたって高クオリティ。
以上3種類となります。
これを焙炒、分離、磨砕してカカオマスを作るのが、
チョコづくりの第一歩となります。
調理難易度★5つ
が、まずカカオマスにするまでが個人ではかなり難しい。
カカオ豆の入手自体は、扱っているネットショップが
少ないながら存在するので、不可能ではありません。
が、問題はその後。
上記の焙炒、分離、磨砕の工程が
あまりにも手間を食いすぎるんです。
ここを中途半端にやるとカカオマスの質自体が
落ちてしまうので、手も抜けません。
ハッキリ言って、並の根性ではどうにもならないでしょう。
かと言って、カカオマスは市販品を使うとしても、
今度は材料の調合の問題が出てきます。
おいしく作るには調合の難易度が高いのです。
市販のチョコみたいに、と考えてみても、
市販のチョコはカカオマスやその他の材料を
商品ごとに微妙に調合して作られています。
これを一般の個人がやるのは、
よほど作りこんで感覚を掴まないと難しいです。
つまり、よっぽど腕がいいか、運がよくない限り、
あまりおいしくないチョコが出来上がってしまうのです。
せっかく手間をかけてこれでは、あんまりですよね。
男性が喜ぶ本質を忘れない!
チョコの手作りに惹かれるのは、
もともとスイーツづくりに興味があるというのでなければ、
「どうせなら男性に喜んでもらいたい」と
いう意味合いが強いと思います。
これは確かに当たっていて、
よっぽど性格のねじくれた男でないかぎり、
男性は手作りチョコを無条件で喜んでくれるものです。
ただ、ここで間違えるべきでない点は、
男性はあくまでも
「女性が手をかけてくれた」こと自体を喜ぶわけで、
「どれだけ手をかけた」という詳細までは
気にしないことが多いということです。
つまり、仮にカカオ豆からの全工程をこなしたとしても、
あまりその苦労は伝わらないということです。
喜んでくれるとは思いますが、
あくまで「頑張ってくれた」ことに対しての喜びであって、
「カカオ豆から作ってくれた」ことに対してではないのです。
手作りといっても色々ありますが、
メジャーな作り方は市販のチョコを
材料にして再調理する方法です。
カカオ豆から作るよりもはるかに楽ですし、安定します。
それに、男性にとっての「頑張ってくれた」価値は、
カカオ豆から作ったものであろうが、
市販チョコから作ったものであろうが、
まったく変わりありません。
まとめると、手作りチョコとはいっても、
こだわりすぎずに、今できる方法でやるのが一番です。
手作りしてくれたという事実だけで、
男性にヒットするには十分だと思いますよ。