ローカル線旅行の最低限の注意点まとめ

ローカル線の旅といっても、別に海外に行くわけでもないのですから、そこまで構える必要もないというのも事実です。実際、無理さえしなければ、何事も起こらない事の方が多いです。

ただ、問題は、この手の旅行は知らず知らずのうちに無茶をしがちということ。
ここでは、最低限の注意点を挙げておきたいと思います。

これだけは守るべき!ローカル線旅行の注意点

事前のスケジューリングは必須

本数の少なさゆえ、あらかじめ路線の乗り継ぎを考えていないと、そもそも乗ることさえできなくなるのがローカル線と言うものです。そういう意味では、事前の綿密なローカル線旅行の大前提と言えます。また、ホテルの事前予約なども絶対に済ませておいておくべきでしょう。

気の向くままに旅したい、という方もいるでしょうが、その場合は今夜の宿がないことを覚悟してください。思った以上に旅先のホテルは埋まるものです。ローカル線の沿線にはコンビニなどの施設もないことが多いので、特に冬場などは冗談ではなく命にかかわります。

余裕をもって資金・時間を用意する

ローカル線は1本乗り過ごすだけで目的地にたどり着けなくなることも少なくありません。もちろんそれを防ぐために前述のスケジューリングをするわけですが、それでも完璧はありません。ローカル線の場合、天候による遅れなども割と普通に起こります。

その点を踏まえて、いつでも旅程を変えられる程度の余裕と現金(言うまでもないですが、ATMがないエリアは珍しくありません)を持って出かけるべきです。
理想を言えば、遅れた場合の予備プランを2~3案用意しておければベストでしょう。

体力に注意

これは18きっぷの項でも書きましたが、ご自身の体力にも十分注意してください。
日頃の疲れが、気が緩んだことで一気にでることも少なくありません。

最初からあまり無理のないスケジュールにすることはもちろん、現地で体調が悪いと思ったら、無理をせずに旅程を変更してしまいましょう。
その時には残念に思うでしょうが、社会人であっても、休みさえとれば旅にはいつでも出られるのですから。

どうしても「無計画で気の向くままブラブラ」したい方へ

こう書くと、思ったよりも自由度は低いかも…と思われるかもしれません。ですが、その通りです。ローカル線の旅行というのは(たとえ青春18きっぷを使うにせよ)案外フラフラと気の向くままにというのは難しい、ある種ギチギチのものなのです。特に社会人の場合は旅程の制限もありますから。

とはいえ、それでも無計画な旅行に憧れてしまう方はいるでしょう。筆者も以前失業していた時期に一度だけ試したことがありますが、確かにそうした旅行には普通の常識的な旅とはまったく違った魅力があります。旅の概念が変わるほどの。

そこで、無計画旅行のための対応策を一応記しておきます。ただ、読んでいただけばわかるように、実利的な意味ではむしろマイナスしかないので、決しておすすめはしません。どうしてもやってみたい方だけ検討してみてください。

時刻表は必ず携帯しておく

いくら無計画にやるとはいえ、万が一の時に備えて調べるものを調べられる環境は整えておくべきです。同じ理由で、スマホに関しても、予備バッテリーは用意しておくこと。ただ、ローカル線の場合、電波が通じない可能性がかなりあることは想定しておくべきです。調べられる場所で調べておくべし。

普通のローカル線旅行を上回る潤沢な資金を用意する

計画を立てない以上、乗り合わせの効率などは普通にやるときよりも確実に悪化しますし、想定外のことも起こりやすくなります。結果として、想定外の出費に結びつきます。このため、予算は通常のローカル線旅行よりもはるかに必要になると思った方がいいです。むしろ、自分では多すぎると思うくらいでもちょうどいいくらい。要するに、お金で自由を買うということです。

終電まで乗ろうと思わず、ある程度の大都市で1日を区切る

いくら計画を立てないとはいえ、これだけは確実にやりたいのが、宿の確保です。なにしろ、体調や安全にかかわる話ですから。立派なホテルは無理としても、最低限の宿なりマンガ喫茶なり、屋内で夜を空かせる態勢は保つべきです。

とはいえ、終電ギリギリまで乗っていると、想定外の、それこそホテルも何もない駅で下ろされてしまう可能性は決して低くありません。そこで、最初から割り切って、大きな町についた段階で早めにその1日を切り上げてしまうわけです。ある程度以上の規模の町であれば、お金をケチらなければ部屋は見つかるでしょう。(ただし、長期休みの場合はそれさえ危うい場合もありますが…)

 

旅を苦行にしないために

以上、ローカル線旅行の注意点でした。

ローカル線の旅は、言うまでもないですが、あくまでも自分が楽しむためのものです。そして、上記の注意点たちは、そのための対応策とも言えます。ローカル線旅行は負荷が高い分、ちょっとした手違いで苦行に変わりかねない部分があるのは事実です。それだけに、そうした事態を防止するための手は尽くすだけ尽くしておいて損はありません。

楽しい旅行にするためにも、これだけは心にとめておいていただければと思います。

 

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